~グッズ制作への一歩~第2弾です!今回はプリント手法と生地の相性について勉強していきます。
私たちの生活で「布」というのは必要不可欠で、周りを見渡すだけでもたくさんの布もの商品が目に入ると思います。
この「布」を作るための素材が実はたくさんあって、それぞれの特徴を生かして様々な用途に合わせた商品が開発されています。
この素材の違いというのは用途以外にもプリントを施せる範囲や手法にも影響してきます。
今回はそのお話です。
素材にもたくさんの種類があるから3つの素材に絞って説明していくね!
素材の種類
ウエアプリントで一番使用される素材が綿です。
シルク以外にも様々なプリント方法に対応しているのですが唯一対応が難しいのが昇華転写プリントとなります。
ドライTシャツなどに多用されている素材です。こちらの素材は編み方によって吸水速乾性に優れた布ができます。素体のカラーにもよりますが白色素体であればどんな印刷にも対応できる優れものです。ただし昇華転写プリントは”染める”に近い方法でプリントする為、白以外の素体カラーでは印刷は難しいです。
テカリがあるのが特徴の素材です。ブルゾンなどに使用されることが多い素材ですが、昇華転写プリントはできず、滑りやすい素材のためシルク印刷も難しい場合があるようです。最近ではナイロンに似た素材をポリエステルで作ることが可能で徐々にそちらに置き換わっているケースもあるようです。
フルグラフィックファクトリーは昇華転写(全面フルカラー印刷)が商品のメインになるので必然的に素材はポリエステルになるね!
なぜ素材によって対応できないものがあるの?
さて、ポリエステル素材が昇華転写プリントと相性が良いというはわかりましたが
・なぜ相性が良いのか
・なぜ綿ではできないのか
次はここを深堀していこうと思います!
前回の記事で昇華転写プリントは生地を”染める”イメージに近いと説明させていただきましたがもう少し具体的に説明していきます。
Tシャツにプリントする工程をイラストで説明するね
最初の工程は紙のポスターを印刷するのとほぼ一緒です。
昇華転写紙と呼ばれる専用の紙に専用のインクで専用のプリンターを使ってデザインを印刷します。
前回の記事に動画を載せていますのでそちらもご覧ください。
え。。。本当にここからTシャツになるの?といった光景です。
昇華転写紙に印刷した面をプリントしたいTシャツ生地に重ね、熱プレス機でしっかりプレスします。
次がポイントだよ
熱でプレスすることによって昇華転写紙に印刷したインクが液体から気体に気化します。蒸発・沸騰に近いイメージです。この際にポリエステルとの化学反応を起こし繊維が中からインクに染まります。インクが気化したことにより繊維の中に入り込めるのはポリエステルならではの反応です。
繊維に蓋をせずプリントできるので通気性が良く滑らかな仕上がりになります。
デザインがプリントされている部分もしっかり通気性が確保されています。印刷による凸凹もなくさらりとした手触りです。
昇華転写プリントとポリエステル素材との相性の良さはわかっていただけましたでしょうか?
弊社がご提案する商品のほとんどはポリエステル素材を使用し、全面フルカラー印刷が可能となっておりますのでぜひ全身で好きを表現してみてください。
また、せっかく作ったフルグラフィックTシャツがすぐ色落ち・色褪せたら嫌だなと心配に思われている方は、弊社社長がフルグラフィックプリントの色落ち検証を試みた記録が残ってましたので覗いてみてください!