即売会や同人イベントで注目度アップ!売れるディスプレイの作り方を解説

同人即売会は、自身が作った同人誌やグッズをファンに直接見てもらえる貴重な機会です。しかしせっかく素敵な作品を作っても、自身のサークルスペースのディスプレイの見栄えが悪いと、足を止めてもらえないかもしれません。

逆に言えば、魅力的なディスプレイを作ることは、多くの人の目に自身のスペースが目に留まるきっかけにもなります。

この記事では、即売会で目を引くディスプレイの作り方を紹介します。
自身の作品の魅力を最大限に引き出せるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。

即売会でのディスプレイは売上に影響する?

同人イベントでのディスプレイの例

ディスプレイ作りでは、作品を一般参加者が見やすいように飾る工夫が欠かせません。

なぜなら、サークルスペースやグッズをまずは認知してもらわなければ、折角の良い商品を手に取ってもらえないからです。

机の上にただ平積みする場合と、目を引くディスプレイを工夫する場合とでは、サークルスペースの存在感が出て、参加者からの注目度にも大きな差が生まれます。

その結果、売上にも影響を与えることになるのです。

この記事では、ディスプレイの工夫すべきポイントや、必要なアイテムを手に入れる方法などを紹介しています。

この記事を読むことで、売上アップにも繋がる魅力的なディスプレイを作れるようになります。

即売会で魅力的なディスプレイを作るコツ

いくつかのポイントを抑えることで、即売会でのディスプレイは魅力的に変えることができます。その方法を見ていきましょう。

魅力的なディスプレイを作るコツ1.
サークルスペースの広さを確認する

まず、自身の参加する即売会でのサークルスペースの広さをチェックしましょう。

同人即売会のスペースの広さは、イベントや会場によって異なります。

一般的なサークルスペースのサイズは幅90cm×高さ70cm×奥行45cmで、折りたたみの長机を半分にしたサイズが多いです。

同人イベントで使われる机と椅子

多くの場合、イベントの公式ウェブサイトや参加案内に、サークルスペースのサイズが記載されています。

正確なスペースの広さは、イベント主催者の公式情報を確認しましょう。

魅力的なディスプレイを作るコツ2.
ディスプレイは立体感を意識する

限られたスペースで、目に留まるディスプレイを作るためには、立体感を意識することが大切です。

立体的なディスプレイの例

机の上に全ての商品を平置きしてしまうと、場所をとって窮屈な印象を与えてしまいます。

さらに、参加者の目線の高さに合わず、通行時に見落とされてしまう可能性もあります。

立体的なディスプレイの例

商品を立てて置く、ポスターを活用するなどの工夫をすることで、歩いて見て回っている参加者の目にも触れやすくなります。

魅力的なディスプレイを作るコツ3.
即売会で使えるディスプレイグッズを活用する

立体感を出す方法として、ディスプレイに使えるグッズには「既製品を工夫する」方法と「専用グッズを購入する」方法の2つがあります。

出品するグッズや、作りたいスペースのイメージに合わせて選ぶことで、見やすく魅力的なディスプレイが作ることができます。

即売会のディスプレイグッズはどこで買える?

即売会に向けてディスプレイグッズを用意する方法は、大きく分けて以下の2つです。

  • 100円ショップなどで必要なアイテムを購入し、自分好みにDIYする方法
  • 専門業者から、同人即売会向けに作られたディスプレイ用品を通販で購入する方法

コストやクオリティに違いがあるため、それぞれの特徴を見ていきましょう。

100円均一ショップ

100円均一ショップを工夫してディスプレイに応用する方法を紹介します。

本来ディスプレイ向きに作られていない商品も、工夫やアイデア次第で便利に活用することができるのが100均グッズの魅力です。

メリット

●コストを抑えられる
100円ショップの商品を活用すれば、専門業者のディスプレイ用品を購入する場合と比べて、費用を抑えることができます。

● 自由にDIYできる
自分好みにアレンジできるため、オリジナリティのあるディスプレイを作ることが可能です。たとえばワイヤーネットと結束バンドなどを組み合わせて、簡易的な棚を作ることも可能です。

デメリット

● DIYが必要になる
DIYなどが苦手な場合、思い通りのディスプレイを作るのが難しいことがあります。

● 見た目がチープになりやすい
安価な分、チープな仕上がりになることがあります。

●耐久性に不安がある
100均の商品は耐久性が低いものも多いため、何度も繰り返し使用したい場合は、専門業者のディスプレイ用品を検討するのもよいでしょう。

専門業者

同人誌棚やポスタースタンドなどの専門業者のディスプレイグッズは、Amazonや楽天などの通販サイトで購入できるほか、テーブルクロスやポスターなどの印刷物は印刷会社で購入が可能です。

ポスタースタンドのような一般的なイベントアイテムから、同人誌見本棚のような即売会向けに作られた商品もあるのが特徴です。

メリット

● 即売会出店を前提に作られているため、手間なくディスプレイが完成する
即売会用に設計されているため、グッズを飾る際に迷うことなく使用できます。また、多くの場合は通販で手に入るため、実店舗に行く手間もありません。

● サイズ展開が豊富
専門業者のグッズは複数のサイズが用意されていることが多く、自分のスペースにぴったり合った商品を見つけやすいのも特徴です。

● 設計や制作の手間が不要
完成品として提供されているため、100円ショップのように自分で設計を考えたりDIYする必要はありません。

● 安定感と耐久性が高い
グッズが落ちにくい設計や、耐久性のある素材で作られているため、即売会当日も安心して使えます。値段は多少高めですが、その分しっかりとした安定感があり、安心して使用できます。

デメリット

● 予算が必要
100円ショップのグッズを組み合わせれば、数百円〜千円程度でディスプレイを作ることができますが、専門業者のディスプレイグッズは、数千円の予算が必要になります。

ただし、今後も何度か即売会に参加する予定がある場合は、長期的なコストパフォーマンスを考えて、初期費用として投資する価値があるかもしれません。

即売会で使えるディスプレイグッズの種類

即売会で使うと役に立つ、ディスプレイグッズを見ていきましょう。

100均で買えるオススメのディスプレイグッズ

100均で買えるオススメの商品を一部紹介します。

前述した通り、アイデアや組み合わせ次第でさまざまな使い方ができるのが100均グッズの魅力です。

商品 特徴
コルクボード 小物グッズ(アクリルキーホルダーや缶バッチなど)やポストカードやステッカーといった紙類を飾るのにオススメ
ワイヤーネット コルクボード同様の使い方の他、組み合わせて棚を作ることも可能
折りたたみスタンド サークルスペースを縦に拡大したり、高さ出しに便利
ディスプレイスタンド 高さ出しのほか、さまざまな種類がありグッズに合わせ立体感が出せる。
イーゼル 新刊や新商品を目立つように飾ったり、お品書きを飾るときに便利
カードスタンド 値札などを見やすく飾るのに便利

また、メインとなるディスプレイグッズだけでなく、画鋲やマスキングテープなどの小物類 も100円均一ショップで手軽に揃えられるのは嬉しいポイントです。

特に、ディスプレイの雰囲気を演出するアイテムとして、パステルカラーの小物やハートのステッカーなどを活用すると、グッズをより魅力的に引き立てることができます。

こうした小さな工夫を積み重ねることで、他のサークルとはひと味違う個性のあるスペースを作ることが可能になります。

業者で買えるおすすめディスプレイグッズ

商品 特徴
テーブルクロス

(ブースクロス)

既製品と違い、自身のイラストをプリントすることができる。前掛け付きで机下を隠すことができるなど、即売会向きの工夫がある。
卓上ポスタースタンド 机上でお品書きやA3やB3サイズのポスターを飾ることができる。
背面ポスタースタンド 床に置いて使い、A1、A2、B2などのサイズを飾ることができる。
同人誌見本棚 同人誌の他グッズを飾ることも可能。ひな壇になっており、表紙などを立ててディスプレイすることができる。

業者のディスプレイグッズの最大の特徴は、100円ショップの商品やDIYでは用意できない専用アイテムが揃っていることです。

たとえば、テーブルクロス(ブースクロス)は既製品を購入することもできますが、自身のイラストやロゴを印刷すれば、サークルの個性を引き立て、遠くからでも目を引くデザインにできます。

また、ポスタースタンドを使ってサークル名やスペースナンバー入りのポスターを掲示すれば、来場者がサークルを見つけやすくなります。

このようなアイテムを取り入れることで、スペース全体の雰囲気がより良くなり、来場者に「どんな同人誌やグッズを販売しているのだろう?」と興味を持ってもらいやすくなります。

即売会でのディスプレイグッズは組み合わせるのがオススメ

100円ショップの商品は 安価で手に入りやすい一方、業者の商品は 100均では手に入らないアイテムを補完できるという特徴があります。

  • コルクボードやイーゼルは100円ショップで用意
  • ポスタースタンドやオリジナルテーブルクロスは業者で購入

このように組み合わせることで、コストを抑えながら、見栄えの良いディスプレイを実現できます。自身のサークルのイメージに合わせて、予算とクオリティのバランスを取ったディスプレイを作りましょう。

即売会でディスプレイを工夫する際の注意点

最後に、ディスプレイをする上で気をつけるべきポイントを見ていきましょう。

耐久性に気をつけよう

ディスプレイを用意するのにあたり、気をつけたいのが耐久性です。

強度が十分でないと、近隣のサークルや通路を歩く参加者に迷惑をかける可能性があるからです。

たとえば、「隣のサークルのポスタースタンドが倒れて頭に当たった」「手にとって実物を見ようとしたときに棚が倒れた」といったトラブルは即売会では珍しくありません。

即売会ではサークル側も一般参加者側も頻繁に移動するため、多少の振動には耐えられるディスプレイグッズを用意するのが重要です。

不安がある場合は、テープで固定するなどの工夫をして、事故を防ぎましょう。

グッズ以外のスペースの確保も

即売会では割り当てられるスペースに配置するのはグッズだけではありません。そのため、グッズ以外に配置するものの把握と、そのスペースの確保も念頭に入れておきましょう。

グッズは並べられたけれど、コインケースの置き場がない」「スペースが狭く、机から物が落ちそう」といった事態にならないよう、ゆとりを持った配置を心がけましょう。

グッズ以外に置く必要があるもの、置いておくと設営に便利な物を表にまとめました。

必要なもの 用途
コインケース 代金を受け取ったり、おつりの用意に使う
プラケース(お札入れ) 小銭と分けてお札のみを入れるのに使う
文房具類 ペンやハサミ、メモ用紙など。「完売」などの文字を記入するのに役立つ。
マスキングテープやガムテープ ディスプレイの装飾や補強に役立つ

コインケースなどに関しては100均などで購入してもいいですし、両方がセットになった金庫をホームセンターなどで購入するのも良いでしょう。

グッズだけでなく、これらのアイテムも置き場を確保した上でディスプレイ作りをすると、見栄えと利便性両方を兼ね備えたスペースが完成します!

まとめ:即売会のディスプレイを工夫して、売上に繋げよう!

同人即売会におけるディスプレイグッズは、まさに縁の下の力持ちといえる存在です。

ディスプレイを工夫することで、グッズの見やすさが向上し、より魅力的に見せることが可能になります。

立体感を意識してグッズを飾ることで、売上を大きく上げることもできるかもしれません。

ディスプレイグッズを選ぶ際は、100均アイテムと専門業者のグッズ、それぞれの良さを活かしながら組み合わせる ことで、自分の理想のスペースを作ることができます。

また、装飾だけでなく、耐久性や利便性にも配慮すること で、当日安心して楽しく即売会に参加できるでしょう。

ぜひ参考にして、自分だけの素敵なディスプレイを作り、即売会を存分に楽しんでくださいね!