「頒布する本やグッズが増えてきて、即売会での金額計算や売上管理が大変になってきた。」
「販売時にお金の計算ミスをしないか心配……。」
そう思ったことはありませんか?
そんな不安を解消してくれるのがレジアプリです。
レジアプリをスマホやタブレットにインストールするだけで、即売会でのレジ作業や売上管理がグッとラクになり、お金の心配から解放されて即売会に集中して楽しむことができるようになります。
この記事では即売会でのお金の管理方法や、おすすめのレジアプリを紹介します。
導入することのメリットやタイプごとの比較もしているので、自分に合ったレジアプリを導入し、よりスムーズに、より即売会を楽しみましょう。
即売会でのお金の管理方法
即売会での売上やおつりの管理方法は、サークルの規模や頒布物によって最適解は変わるためさまざまです。
従来のやり方から、同人即売会向けに登場した便利グッズまで、即売会でのお金の管理方法を順番に見ていきましょう。
即売会でのお金の管理方法1.キャッシュケース

お札と硬貨を分けて管理ができる定番商品。管理がしやすく、お金の取り違いも減らせるのがポイントです。
持ち運びを想定して作られたキャッシュケース(例「そとレジ」)は500円・100円玉専用のトレーも別売りされており、同人即売会向けともいえます。
離席時に売り子がいない場合は、必ず貴重品を持ち歩く必要があるため、持ち運びしやすく、バッグにも入れやすいタイプを選ぶと安心です。
たとえば、開閉ロック付きや、軽量でスリムな形状のものを選ぶと移動中も扱いやすく、安全性を保てます。
サークル参加に慣れてきて、しっかり現金管理をしたい人や、お釣りのやり取りが多く、会計の回転を早くしたい人におすすめです。
少しかさばるため、荷物に余裕を考慮して導入を検討すると安心です。
即売会でのお金の管理方法2.コインケース
コインケースは100均で手軽に低コストで購入することができます。
頒布物が安価でお釣りのやり取りが多く想定される、小銭の取り扱いが多いサークルに便利。
100円、500円玉専用のコインケースもあり、便利アイテムとして重宝されています。
コインケースは100円均一ショップなどで販売されています。
軽量でコンパクトなため、離席時にも持ち歩きやすいのがメリット。売り子がいない場合でも、すぐにバッグへ入れて持ち運べるサイズを選ぶと安心です。
頒布物が1〜2種など、少数の部数で会計がシンプルな人におすすめです。
小銭を素早く取り出したい、まずは簡単に現金管理ができるものを揃えたい、という人におすすめです。
ただし、お札と一緒に管理できないため、お札入れは別途用意する必要があります。
小銭が増えるとケース内がいっぱいになり、取り出しにくくなることも。
さらに、硬貨の種類ごとに仕訳が必要になるため、会計時に時間がかかったり、残高の確認もしづらくなる点もデメリットです。
小規模サークルなら十分便利ですが、取り扱いが増える場合は管理が煩雑になりやすいため、別の管理方法も検討すると安心です。
即売会でのお金の管理方法3.簡易ケース

100均で買える多目的用ケースやお札が入る程度の空き箱を流用して使っている人もいます。
コストは最小限に抑えたい人向けですが、混雑時などは取り違えに注意が必要です。
初参加で、頒布数やお釣りが少ない人、まずはとにかくコストを抑えたい人向けです。
軽量なものを選べば、売り子がいない場合でも持ち歩きやすく安心です。
即売会でのお金の管理方法4.レジアプリ+現金管理ケース
金額の計算と記録はアプリで行い、現金の受け渡しはケースで行うハイブリッドな管理の仕方もあります。
暗算や電卓での打ち間違いの心配がないためミスを防ぎやすく、売上の振り返りもしやすいのが特徴です。
レジアプリでは金額入力やお釣りの計算が自動化されるため、焦っても人為的なミスが起こりにくく、入力内容が履歴として残る点も安心です。
複数種類の本やグッズを頒布する人、計算や売上管理を効率化したい人、サークル活動が軌道に乗ってきた人におすすめです。売り子がいないときもスムーズに移動できるよう、持ち運びやすいサイズを意識して選びましょう。
充電が切れると使えなくなるため、モバイルバッテリーも忘れず準備しましょう。
電卓+現金管理はミスや手間が発生しやすい
即売会で一般参加者が自分の作品を買いに来てくれる瞬間は、嬉しい反面緊張するもの。
500円・800円・1200円などと、金額が違う作品が複数あると慌ててしまい計算を間違えてしまうこともあります。
このようなミスはレジアプリを導入すれば解消でき、計算も管理もグッとラクになります。
無料で使える!同人イベントで人気のレジアプリ
同人即売会では「現金+電卓」で会計をしているサークルもまだ多いですが、最近はレジアプリを使って会計を行うサークルも増加しています。
実際にどんなレジアプリが人気でイベントでよく使われているのか、人気の理由を解説します。
1番人気は「即売レジ」

Screenshot
対応iOS : iOS 13.0以降(iPadはiPadOS 13.0以降、iPod touchも13.0以降に対応)
ダウンロードURL : https://apps.apple.com/jp/app/%E5%8D%B3%E5%A3%B2%E3%83%AC%E3%82%B8/id730021836
同人イベント向けレジアプリで1番人気なのは、「即売レジ」です。名前の通り、即売会での利用を想定して開発されており、同人サークルに嬉しい機能が充実しています。
商品登録が簡単で、新刊・既刊・グッズなどを事前に登録しておけば、当日はタップするだけで会計が完了。
また、ラベル機能もあり、商品ごとに「新刊」「委託」「成人」などのラベルを付けられるため、初心者売り子でも迷わずに対応ができます。
売上の自動計算はもちろん、オフラインでも対応しているため、通信環境が安定していない会場でも安心して使うことができます。
X(Twitter)でも利用報告が多く、SNSでも人気のアプリです。
シンプル操作がおすすめ「ぷちレジ」


Screenshot
対応iOS : iOS 11.0以降(iPadもiPadOS 11.0以降、iPod touchも11.0以降に対応)
ダウンロードURL : https://apps.apple.com/jp/app/%E3%81%B7%E3%81%A1%E3%83%AC%E3%82%B8/id1570514205
シンプルなUIで、操作のしやすさが特徴。初心者にも優しい設計です。
商品数が少ないサークルや、初めてレジアプリを導入する人にも最適です。
商品登録はカテゴリごとに分けて設定できるため、新刊・既刊・グッズなどを整理して登録しておけば、当日はタップ操作だけでスムーズに会計が可能です。
売上の合計金額や販売数も自動で記録されるため、イベント後の振り返りにも役立ちます。
機能がシンプルな分動作が軽く、通信環境が不安定な会場でも安定して動作します。
「操作性を重視したい」「まずは手軽に始めたい」という人におすすめです。
多機能で安心して使いたいなら「シンプルレジ」

Screenshot
対応iOS : iOS 11.0以降(iPadはiPadOS 11.0以降、iPod touchも11.0以降、visionOS 1.0以降も対応)
ダウンロードURL : https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%B8/id166280341
店舗用レジアプリとしても利用されている「シンプルレジ」は、多機能でしっかり管理したい人向けのアプリです。
即売レジにもある基本的な売上・在庫管理に加えて、複数端末での同時運用や詳細な取引履歴管理ができるのが魅力です。
頒布数が多いサークルや、売り子が複数いる場合でも安心して使えるため、在庫数や売上記録をしっかりと残したいサークルに向いています。
※iosのみの対応です。
その他のアプリ
一般的な小売店向けアプリを同人即売会で活用することもできますが、同人即売会専用ではないため、「新刊・既刊の区別」や「頒布ラベル」などは使えないこともあります。即売会初心者は、専用設計のアプリを使うと安心です。
レジアプリを使うことでラクになる!便利なポイント5選
これまで多くのサークル参加者が「正の字」で数を数えて売上管理をしていましたが、即売会向けのレジアプリを使えばリアルタイムで自動記録され、計算に気を取られることなく、接客に集中することができます。
さらに、合計計算や在庫数もワンタップで確認できるので、ミスを減らしつつ、ラクに、正確に、簡単に会計が進められるのも大きな魅力です。
即売会向けのレジアプリを導入するメリットは大きくわけて5つあります。
手作業と比べ、便利になるポイントを詳しく見ていきましょう。
便利なポイント1.計算がラクになりミスが減る
事前に商品を登録しておけば、タップ操作だけで合計金額を算出でき、手計算でのミスを減らせます。
特に開場直後や新刊頒布のピーク時には焦って計算を間違えることもあります。
レジアプリなら数タップで正確な合計を出せるので、行列を作らずにスムーズに対応できるのも大きなメリットです。
スペースに来てくれた人を待たせる心配や、計算間違いをしないように気を張るなど、イベント中の煩わしさが減ることで、よりイベントを楽しめることも期待できます。
便利なポイント2.在庫管理がスムーズになる
商品が売れるたびにリアルタイムで在庫が自動的に減り、手作業による記録は不要です。また、その在庫状況はスマホやタブレットでいつでも確認が可能です。
段ボール内を確認しなくても、画面上で残数確認ができるため便利です。
頒布終了のタイミングの見通しも立てやすくなるため、SNSで「新刊のこりわずか」と告知するのもスムーズに行えます。
便利なポイント3.売上記録が自動で残せる
レジアプリを使って即売会に参加をすれば、日別・品目別の販売履歴を自動計算してくれるため、あとから確認することが可能です。
どの作品やグッズが人気かの把握にも役立ち、今後の即売会で在庫をどの程度持って行けばいいかなど、次回以降のイベント参加時の部数調整や見積もりなどにも役立ちます。
また、売上も自動で残るため、あとから現金と突き合わせることで不一致を早期に発見できるのもメリットです。
便利なポイント4.複数人での操作も可能
これらのレジアプリは、複数の端末で商品データを共有できるため、売り子が複数いる場合でも一緒に会計作業を行うことが可能です。
ただし、在庫や売上のリアルタイム同期には対応していないなどの制限があるため注意が必要です。
たとえば、即売レジやシンプルレジでは、端末ごとの売上をあとから手動で合算する必要があり、ぷちレジでは、CSVファイルでデータを統合できる仕組みが用意されています。
また、複数端末を使わなくても、『1人がレジアプリで会計、もう一人は商品の受け渡しやお釣り対応』という役割分担をすることで、会計作業を効率化できます。
ボタンを押すだけの簡単操作なら負担も少なく、初心者の売り子にも任せやすいです。
便利なポイント5.省スペースで携帯性も◎
普段使っているスマホやタブレットに導入ができるため端末1台で完結でき、携帯性も高く場所も取らないのも嬉しいポイントです。
即売会は机の上のスペースが限られているため、レジアプリを導入することで机上をスッキリと見せることもできます。見栄えを大切にしたい人にもおすすめです。
レジアプリのよくある疑問を解決
レジアプリを導入する前に多くの人が抱える疑問を集めました。
疑問を事前に解消しておくことで、安心して即売会に参加しやすくなります。
無料で使える?
多くのレジアプリは基本無料で使うことができます。
商品登録や会計、売上管理といった即売会で必要な機能は無料プランで十分対応可能です。
一方で、「複数端末での同時利用」「高度な売上分析」「レシートのカスタム印刷」など、より専門的なプレミアム機能などは一部有料オプションとして提供されていることもあります。
初心者サークルの場合は、まず無料プランから始めるのがおすすめです。
実際に使ってみて、不便さを感じたり「もっと細かい機能が欲しい」と思ったら、有料プランへの切り替えを検討するのもいいでしょう。
オフラインで使える?
即売会の会場は通信環境が安定しないことも多く、「オフラインで使えるかどうか」は大事な判断ポイントです。
同人即売会向けのレジアプリの多くは、インターネット接続がなくても利用可能です。
会計や在庫管理は端末にデータが保存され、通信環境が整ったあとに自動で同期されます。
特に大規模イベントでは、会場のWi-Fi環境が不安定になることも珍しくありません。
オフラインでも使えるレジアプリを選んでおけば、通信状況に左右されず、安心して使用することが可能です。
レシートは出せる?
一部のレジアプリはBluetooth対応のレシートプリンターに接続すれば、紙のレシートを印刷することが可能です。
ただし、同人即売会においてはレシートを求められることはほとんどありません。
そのためレジアプリを導入するのにレシート機能は必須ではなく、スムーズな料金計算や在庫管理ができれば十分実用性は高いと考えていいでしょう。
まとめ
レジアプリは、即売会での会計や売上管理を支える強い味方です。
自分にあった現金管理やレジアプリを導入することで、接客の負担がグッと減り、作品を手に取ってくれた参加者との交流に集中できます。
煩雑になりがちな売上計算や在庫管理もレジアプリを使えば自動で記録されるため、初心者でも安心して活用ができます。さらに、多くのレジアプリは無料で使えるため、気軽に導入できるのも大きなメリットです。
楽しみにしていた即売会だからこそ、会計や在庫管理の不安はアプリに任せて思いっきり同人即売会を楽しみましょう。

